「私にはセンスがないから羨ましいなあ」
仕事は“デザイナー”だというと、周りによく言われる言葉です。私はそう言われるたびに、心にもやもやしたものを感じます。でも、その反面、この仕事に就く前は自分もそう思っていたので、余計にそれは違うと思うんだけど…とちょっと反論したくなります。
私自身もデザイナーという仕事は、特別な能力を持った、特別な人にしか出来ない仕事だと思っていました。
だから、デザインの専門学校に入ろうと思った時は、かなり不安でした。
絵を描いていたわけでもなく、美術部だったわけでもなく、書道と卓球しかやってこなかったのですから(笑)
でも、専門学校に入ってWebデザインの仕事に就き、
そんなこんなでデザインに関わって5年目。
私は『センス』はその人が今まで生きてきた中での『経験』から生まれてくるのでは?
と思うようになりました。
あなたも、美しいのは美しい。綺麗なものは綺麗。可愛いものは可愛い。と日常の中で感じることがあると思います。
『センス』は英語で『五感』を意味します。
その五感は生きている中で磨かれていくものではないでしょうか?
見て、聞いて、触って、味わって、嗅いで。
どれも日常生活から感じられるものです。
だからこそ、センスがないと思っている人でも、これからいろいろなことに興味を持って経験していけば、センスを磨いていけるのではないのでしょうか?
いや、むしろ自分の持っているセンスに気づいてないだけなのかもしれません。
ある絵を、Aさんが「美しい」と思っても、Bさんは「いまいち」だと思うように、センスも人それぞれ。センスは個性だともよく言いますよね。
そうやって考えていくと『センス』はとても奥深いものに感じます。
“ センスは生まれつき持っているもの ”
私は迷信だと思います。
そもそも「あの人、センスあるなあ。羨ましい。」と思っている時点で、あなたに『あの人のセンスが良い』と感じるセンスがあると思いませんか?
(※一部内容変更しました2014年1月19日)