普段、画像解像度を「dpi」と言っているのですが、いざPhotoshopで確認すると「ppi」と書いてあります。
・・・ん?「ppi」ってなんだ?!と、そういえばdpiの意味もよく知らなかったので、調べてみました。
以下からどうぞ。
目次
1、そもそも、解像度って?
2、解像度の単位とは?
3、dpiとppiは、ほぼ同じ意味で使われる
4、でも、なぜほぼ同じ意味なのに2つあるの?
1、そもそも、解像度って?
簡単にいうと、写真などのイメージの「密度」を数値化したものです。
解像度の数値が高ければ高いほど、よりきめ細かい綺麗なイメージ(高解像度)ということになります。
解像度の違い
“Resolution illustration“. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.
2、解像度の単位とは?
解像度を表す単位は、一般的に「dpi」といいます。
1インチ(25.4mm)の1辺にドットが何個並んでいるのかを、この単位で表します。
じつは、解像度の単位はdpiを含めて3つあります。
dpi
- dots per inchの略
- 入出力機器(プリンターなど)の解像度
- 1インチあたりのドット数
プリンターの場合は、どこまで細かく最小単位のドットで表現できるか。スキャナーの場合は、1インチあたり何ドットまで解像(像を細部まで写し出すこと)してピクセルを表現できるか。
※スキャナーのみdpiとppiが一致する場合があります。
ppi
- pixels per inchの略
- 画像解像度
- 1インチあたりのピクセル数
画像データを印刷する際、1インチあたりに何ピクセルあてがうか。
じつは、Photoshopで画像解像度というのはppiのこと。
lpi
- lines per inchの略
- スクリーン線数
- 1インチあたりの網点数
商業印刷物で、網点を1インチあたり何個つくるか。
3、dpiとppiは、ほぼ同じ意味で使われる
ディスプレイでは、ドットとピクセルはほぼ同じ扱いです。
なので、例えば72dpiも72ppiも同じと考えていいでしょう!
でも、厳密には違う単位であることを覚えておけば大丈夫、かな…?
4、でも、なぜほぼ同じ意味なのに2つあるの?
同じ意味なんだー!と終わらせたいところでしたが、
あれ?なんでほぼ同じなのに2つ単位があるんでしょうか…?
じつは、その理由がデジタル画像が印刷される過程にあります。
デジタル画像が印刷される際に、「ディスプレイでピクセル」だったものが「インクのドット」に変換されます。
拡大レンズで雑誌のフォト見てみると,下の様なドットが見えると思います。
アジアの写真素材とイラスト素材 | フォトコアより引用
ピクセルはご存知の通り、正方形がびっしり敷き詰められていて隙間はありません。それに対して、インクのドットはそれぞれ点の間に隙間があります。
なので、じつはdpi(インクのドット)はppi(ディスプレイのピクセル)よりも画像の表現範囲が少ないんです。
印刷機器によってさまざまですが、大ざっぱにdpiはppiを2で割って得られるそうです。
なので、300ppiはだいたい150dpiになります。
出力機で表現できた150dpiを出力解像度といいます。
この出力解像度というやつがまた話しをややこしくしているのでしょう。
※ちなみに、150dpiは印刷する為のイメージの標準写真品質を満たしているそうです。
もしかしたら、将来これから技術がさらに進んで、ピクセルのような隙間がない印刷が可能になったら、統一されるのかも…?と思いました。
参考リンク先
- Adobe Photoshop * 画像サイズと解像度
- Webサイト制作でつまずきがちな解像度に関わるあれこれ │ Design Spice
- デジタル画像の単位について[dpi、ppi、lpiの関係] | DigiLife
- 解像度を表す「dpi」「ppi」「lpi」の違いとは? – ウェブ学のすすめ
- アジアの写真素材とイラスト素材 | フォトコア
鈴木:なんだか、まだまだ私の中ではふわっとしてる感じがありますが、とりあえず72dpiと言っても72ppiと言ってもどちらでも大丈夫のようなのでひと安心です。