WIRED vol.14の一部を読んで印象に残ったことのメモも含め、ウェブについて改めて自分なりに考えたことを書いてみました。

2014年、ウェブは生誕25周年をむかえたそうです。

私の生まれ年は1990年で1年ずれていますが、あと10日後には25歳になります。ほぼ同じということで、ウェブに関わる仕事をしている身としては考え深いものを感じました。

ウェブの未来は脅かされている?

今回、WIRED vol.14の中にある「The Aftermath ポスト・スノーデン時代のインターネット セキュリティとプライヴァシーのゆくえ」と「How Will the Web Survive? WWW25年に寄せて ティム・バーナーズ=リー」の2つの内容を読みました。

私はその2つの内容を読み進めれば進めるほど、「これからのウェブはどうなっていくのだろう?」という問いが頭の中をぐるぐるしていました。

私はWebデザイナーとして仕事をしていて、「これから」のことといえば「デザインの流行」をよく考えます。ですが、この内容から私は普段特別に意識することのない、もっと「大きなスケール」で考えることができました。

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1、ウェブの『表現の自由』と『信頼性』

誰に対しても「オープン」で「自由」なウェブの世界。はたして本当にそう言い切れるのでしょうか?

「表現の自由」と聞いて、先日起きたパリのテロ事件を思い出す方もいることでしょう。連日、メディアでは「表現の自由」についてさまざまな意見が飛び交っています。私はウェブ上でも「表現の自由」についての議論はとても大事なことのように思います。

(1)大きな権力による制限や監視

政府や組織などの大きな権力で、ウェブの検閲や特定のウェブサイトを除外する行為は、今も世界のどこかで行われています。それだけでなく、民間の暗号を解読し、個人の活動を監視するような行為も。これらの行為は、将来ウェブの信用を失墜させるといいます。

よく近未来SF映画で、すべての人が組織や政府の監視下に置かれたサイバー世界が描かれることがありますが、ヘタすればそんな未来が実現してしまうかもしれません。犯罪防止だとか個々を守るためだとか、それを実現するためにいろいろな言い訳を付けられると思います。

きっと将来、個人情報はすべてネットで管理されると私は思っています。住民票やらパスポートやら。買い物もスーパーで現金を払わずに顔パスで、なんてことも。自分のすべての行動がネットに履歴として残る。そのとき、プライバシーや人権はどうなっていくのだろうと、少し怖くなります。

(2)さまざまなバランス

ウェブはまだ「セキュリティ」や「信頼性」が弱いように感じます。

雑誌の中でも「言論の自由がない場所で、プライバシーはより重要になる」と指摘していました。そして、これからの第2のネットは「セキュリティと信頼性を重視すべき」という内容もありました。

これからウェブ上での犯罪が増加し、いろいろな法律が決められ何かが制限されていくことでしょう。そのとき、私たちは制限や自由、プライバシーなどのさまざまなバランスをどうしていくべきか、真剣に考えるときがくるかもしれません。

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2、ウェブの魅力を崩すサービスやツール

SNS、Eメール、検索など寡占状態のサービスやツールがいろいろあると思います。それらはウェブの「オープン」な市場を崩しているといいます。

私たちはそのような用意されたサービスやツールを、当たり前のように受け入れて使っています。

(1)誰かが支配している

自分が「当たり前」だと思っていたことに、はっとさせられる文がありました。

誰かが支配しているプラットフォームにコンテンツを提供することだという考え方を、わたしたちは次第に受け入れるようになってしまった。(P.95)

私たちは自分で選んで、自由にウェブを利用しているように見えますが…はたして本当に「自由」なのでしょうか。じつはウェブという大きな世界で、私の利用しているそこはとても小さな箱の中のような気さえしてきました。

(2)集まることで弱くなる

ウェブは良い意味でも悪い意味でも「中心」というものがありません。そんなウェブにとって、逆に特定のサービスに集まってしまうと脆弱になりかねないといいます。

ウェブの魅力は、あらゆる人とつながれることにある。一方、限れた人とのみつながるソーシャル・ネットワークの魅力は、慣れ親しんだものの見方や、わかりやすく、信頼できる情報を得られることにある。しかし、囲い込みが強すぎるツールは、わたしたちが交友範囲を広げようとするとき、あるいは、あるソーシャル・ネットワークからほかのものに乗り換えたり、退会しようとするとき、とても不便なものになってしまう。(P.144)

上記の引用文にもある「囲い込みが強すぎるツール」なゆえに、不便な点がいくつも出てきてしまいます。

Facebookもだんだんと衰退していくという記事を目にしたことがあります。
日本でもSNS疲れがひと昔前に話題になっていました。そして、最近ではFacebookでブロックされた逆恨みで事件を起こしたニュースが流れていました。

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(Photo by markus spiske

最後に

私たちは改めて、自分が普段当たり前に使っているサービスやツール、そしてウェブの未来を意識して考える必要があるのかもしれません。きっと、今よりも将来はさらにウェブは人と密接な関係になっていくと思います。その中で、私たちは「ウェブ」という大きくて無限の可能性のある場所でどうしていくべきなのでしょうか。

私は今よりもより良くなっていくであろう「期待」と、漠然とした「不安」が心に残ります。

鈴木:久々に自分の思考(頭の中のぐるぐる)みたいなものを書いてみました。まとまりがない長文で、相変わらず公開するときは自信がなくておどおどしてしまいます。こういうのも経験を積み重ねて、だんだんと良い文章が書けるようになりたいです。

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※ この記事は2年以上前に書いたものです。すでに情報が古くなっている可能性もありますのでご留意ください。